(side圭斗)

ガタンゴトンーーー

揺れ動く電車の中、
うつらうつらしながら悠弥と話す

プシューッ

「あ、僕ここで降りなきゃ」

え、、、悠弥?


どこに行くかなんてわからないながら、
二人で乗っていられると思ったのにーーー

「おい待てよ」

悠弥の肩を掴んだ

振り返ったのは大人になった悠弥


「ゆう…………や?」

「ゴメン、結婚式があるから」

「……………………は?」

慌てて後を追いかける

だけど俺は何度もつまづいてーーーーー

「待てよ……っ悠弥!」



泥だらけになりながらたどり着いた先には
誓いのキスをする二人の姿




間に合わ、なかったーーー




呆然とする俺に向かって
二人は笑顔で手を振った