(side翔貴)

「西間……………。」

かける言葉が見つからなかった。


「だからな、俺は復讐したい。

いや、したかった。


けど、な、今俺はどうしたらいいかわかんねえよ…。

どうしてもスッキリしねぇ。

あの頃は…楽しかったんだよ。楽しかった。戻りたいだけなんだよ!!!!

俺は「うるせぇ!!!!!!!!」

突然その声をかき消す怒号が響いた。

「悠弥!?!?」

今の悠弥はこんな大声を出すようなやつじゃない。こんなに感情を剥き出すやつじゃない。



まるで、あの頃の悠弥に戻ったみたいだ

「戻りたい!?!?どの口が言ってるんだ!!!!!!
どうして、どうしてお前は僕より選ばれたんだよ!?!?

僕の方が、お前なんかより勝っているはずなのに!!!!!!

バカにしてるのかよ!!!そうとしか聞こえねえよ!!!!!!!」

全力で叫んで、何かを吐き出したかのように、「素の悠弥」は弱々しく微笑んだ。

「…って、思ってた時もあったよ。
でも、もう、疲れた………。
僕だって楽しかったさ。僕も戻りたい。

仲直り、しないか。
…言い方がおかしいかもしれないね。
別に喧嘩をしていたわけでもない。

友達で、いたい。」