それから俺は、翔貴と2人でよくつるむようになった。
けれど、翔貴のことだって、前のようには信じていない。信じたくない。

そう思っていると、自分がお前にいいように扱われていることくらい気づけたさ。


人と人の縁は、ただの糸じゃなくて、蜘蛛の糸のようだと気付いた。
ちょっと引っ張ったらすぐ切れる。
気づかないうちに切れていることさえある。
脆くて儚い、泡沫の夢なんだーって、な。