美人なヤツはどこまで美人なんだか。

玲奈の寝顔を見ながら、僕はそんなことを思った。

1ヶ月前に僕は彼女と結婚した。

喫茶店の美人店長として評判だった彼女を、僕は妻にしたのだ。

クールなわりにはかなり無防備で、気が強い人だ。

タバコは吸わない。

酒は飲まない。

飲むものがあったとしても、コーヒーか紅茶である。

それでも、僕は彼女を心の底から愛してる。

キスも、愛の言葉(?)も、感じさせることも、僕なりの愛情表現だと思ってくれよ?

たった1人の妻の頬に、僕は軽くキスをした。

「――うーん…」

それに感じたのか、玲奈はうなると寝返りをうった。

☆★END☆★