優しい彼は残酷な人。





私は気付いてしまった。


今まで気付かないふりをしてたのに。


本当はずっと前からわかっていたこと



__私は朔を愛している。__朔に愛されたい。




朔といれるだけでよかった。


一緒にご飯を食べて、星を見て、抱き合って、


それだけで幸せだったのに。充分だったのに。


私はいつのまにか欲張りになっていた。


朔を本気で追いかけてしまえば、きっと彼は逃げてしまうと、私の前からいなくなってしまうと、わかっていたはずなのに。



今まで朔の側にいるために...


何度、嘘を重ねてきただろう

何度、ひとりで涙を溢しただろう


それが全て、今日で意味を無くしてしまった。