君と花を愛でながら

「しませんよ、絶対! あんなあからさまなお誘い受けたりしませんもん!」



ムキになって言い返したら少し声のトーンが上がってしまい、慌てて口を押えてホールの方の様子を伺う。
耳を澄ますと和やかな話し声がして、向こうまでは私の声は聞こえていなかった様子にホッとした。



「それはさ、向こうが『あからさま』でいてくれるからでしょ。いい雰囲気作ろうとすればいくらでもできるよ、ああいう男って」



それが、正に今さっきの一瞬のことを示しているのはすぐにわかった。
だからって、あんなやり方でわざと証明することないと思う。



「わかりました。片山さんとあの男の人のことは絶対信用しないことにします」

「えっ、俺も同列に並べちゃうの?」

「だって同じってことでしょ、よーくわかりました!」