君と花を愛でながら

静さんが居ない時、しょっちゅう私に話しかけて食事だなんだと誘うくせに。
それだけじゃない、他にもいろんな女の人とここへ来る。


少し前には、休日の朝早い時間帯にショートカットの女性とやってきた。
珍しい時間帯だな、と思っていると片山さんが言ったのだ。



『あー……ありゃ、朝帰りかな』



女性の細い腰を抱いて密着して入ってきた様子を思い出すと、腹が立って今すぐここでぶちまけてやりたいと思ってしまう。


言わないのは、静さんが悲しむのがわかってるからだ。
彼女と歩く時、この二人はそんなにベタベタくっついて歩いたりはしない。


他の女の人とそんな風に歩いてると知ったら……傷つくに決まってる。


カラコロとカウベルが鳴って、お客様かと思ったら一瀬さんがビニールの袋をぶら下げて入ってきた。