「他の花はどうする?」
「全部綾にお任せ」
「えーっ」
お任せって、余計にやりにくい。
唇を尖らせて苑ちゃんを見ると、意地悪そうに私を見て笑っていた。
「もー……わかった。やってみる。あっちで珈琲でも飲んで待ってる?」
「ここで見てる」
「えぇぇ……」
またしても情けない声を出した私に、苑ちゃんがけらけらと声を上げて笑った。
びくびくしながらも幾つか他の花を手に取り槍水仙と合わせては戻す、を繰り返す。
苑ちゃんの目がついつい気になったけど、それでもなんとか大輪の槍水仙を惹きたてるような小さな花とグリーンを選び、苑ちゃんに確認すると指でOKのサインをもらえた。
ほっとして、作業台で茎の長さを一つ一つ調節する。
この作業は好きだから視線は感じてても自然と没頭できていたのに、一気に集中力が霧散する話を振られた。
「咲子が言ってたよ、綾が変な気を回して寂しいって」
「ええっ?!」
「バレンタインの日からなんかおかしいってさ」
「え……あっ!」
動揺して、思わず必要だった葉を切り落としてしまった。
仕方なくもう一度合わせながらバランスを考え作業を続行するも……どうしても、姉がバレンタインの日のことを苑ちゃんになんて話したのか気にかかる。
……あの日の悠くんに贈ったパンジーの意味を、悟られなかっただろうか……って。
「全部綾にお任せ」
「えーっ」
お任せって、余計にやりにくい。
唇を尖らせて苑ちゃんを見ると、意地悪そうに私を見て笑っていた。
「もー……わかった。やってみる。あっちで珈琲でも飲んで待ってる?」
「ここで見てる」
「えぇぇ……」
またしても情けない声を出した私に、苑ちゃんがけらけらと声を上げて笑った。
びくびくしながらも幾つか他の花を手に取り槍水仙と合わせては戻す、を繰り返す。
苑ちゃんの目がついつい気になったけど、それでもなんとか大輪の槍水仙を惹きたてるような小さな花とグリーンを選び、苑ちゃんに確認すると指でOKのサインをもらえた。
ほっとして、作業台で茎の長さを一つ一つ調節する。
この作業は好きだから視線は感じてても自然と没頭できていたのに、一気に集中力が霧散する話を振られた。
「咲子が言ってたよ、綾が変な気を回して寂しいって」
「ええっ?!」
「バレンタインの日からなんかおかしいってさ」
「え……あっ!」
動揺して、思わず必要だった葉を切り落としてしまった。
仕方なくもう一度合わせながらバランスを考え作業を続行するも……どうしても、姉がバレンタインの日のことを苑ちゃんになんて話したのか気にかかる。
……あの日の悠くんに贈ったパンジーの意味を、悟られなかっただろうか……って。

