「せっかくの可愛いブーケ、持って帰るのにビニール袋じゃ、ねえ? そのまま帰るかデートに行くか食事に行くか……ショップバッグとかはあるの?」
「明日マスターに聞いてみる」
切り花をいれる用の細長いビニールや、クラフトペーパーが素材のショップバッグは見たことあった。
けど、今回作るブーケはかなり小さい。
余り大きなショップバッグじゃ中でブーケが泳いでしまうし、何よりそれではあまりに不格好だ。
ノートに色々と書きだしながらぶつぶつと呟いていると、視線を感じて顔を上げた。
「なに? じろじろ見て」
「ううん。楽しそうなお店みたいで安心しただけ」
母が私を見る目が少しくすぐったくて、拗ねたように唇を尖らせて再びノートに視線を落とす。
たかが大学入試に失敗したくらいで、無気力になって随分心配させたとちゃんと反省はしてる。
今思えば、何も言わずにいてくれた両親に私は甘えていた。
「うん、すごく楽しくなってきた。マスターも厨房のスタッフさんも良い人だし」
「向いてるのかもね、あんたは」
「そう?」
「うん、ちっさい頃から、私が花生けてる時必ず隣に座りに来たもんね。お姉ちゃんはまったく無関心だったのに」
「明日マスターに聞いてみる」
切り花をいれる用の細長いビニールや、クラフトペーパーが素材のショップバッグは見たことあった。
けど、今回作るブーケはかなり小さい。
余り大きなショップバッグじゃ中でブーケが泳いでしまうし、何よりそれではあまりに不格好だ。
ノートに色々と書きだしながらぶつぶつと呟いていると、視線を感じて顔を上げた。
「なに? じろじろ見て」
「ううん。楽しそうなお店みたいで安心しただけ」
母が私を見る目が少しくすぐったくて、拗ねたように唇を尖らせて再びノートに視線を落とす。
たかが大学入試に失敗したくらいで、無気力になって随分心配させたとちゃんと反省はしてる。
今思えば、何も言わずにいてくれた両親に私は甘えていた。
「うん、すごく楽しくなってきた。マスターも厨房のスタッフさんも良い人だし」
「向いてるのかもね、あんたは」
「そう?」
「うん、ちっさい頃から、私が花生けてる時必ず隣に座りに来たもんね。お姉ちゃんはまったく無関心だったのに」

