「えっ……ええっ?!」
告白っ?
悠くんに……。
今まさに自分が想像の中で作っていたブーケと一緒に、悠くんと私の姿が頭に浮かぶ。
ぼんっ、と音がしたような錯覚に陥るくらい、顔の熱が急上昇した。
そんな私を見て片山さんが、にやぁと楽しそうに唇を歪める。
「客の中にも、ここで告白してカップルが生まれることもあるかもね。綾ちゃんもやってみたら?」
「いえっ、だって! バレンタイン当日は私だってここで働いてるわけだしっ?」
慌てて否定した。
だって、仕事中にそんなことできないし!
でも。
頭に浮かんだ想像図が、消えてくれない。
イベントのプレートを御馳走して、帰り道に改めて告白するなら、問題はないはず。
例え良い返事はもらえなくても、少しは私を意識してもらえるかもしれない。
ブーケに集中しなくてはいけないはずなのに、その日一日私はブーケのことを考えれば考えるほど、悠くんと私の並んだ姿が頭に浮かんでその度に私は頭の中で悶絶することになり。
もーっ、片山さんが変に意識させるから!と、内心で少し八つ当たり。
だけど、片山さんのお陰で決心がついたのも確かだ。
ずっと好きだった、幼馴染。
その気持ちを、言葉にすることを考えたこともなかったけど……気付いてもらえないなら、声に出すしかないんだ。

