君と花を愛でながら

この店に、このまま寂れて欲しくない。
出過ぎたことを言ったんじゃないかと少し後悔しながら一瀬さんの反応を待っていたけれど、彼はあっさりと了承してくれた。


「花の扱いについては、君に任せます」
「えっ? あ、ありがとうございます!」


まさか任せるなんて言ってもらえるとは思っていなかったから、不意のことで背筋が伸びる。やっと花で役に立てそうな予感がして、嬉しい反面少し緊張も抱える私に。


「それと、三森さん。ブーケなんかは作れますか?」


一瀬さんは、更に緊張するようなことを、言い出した。


「趣味の範囲でならありますけど……売り物にするようなものは」
「お願いしたいことがあるんです」


売り物にしたことは、ないんだけどなー……。
という、私の主張は、綺麗に流されてしまったみたい。