「ちょっ、嘘でしょう!」
「なぜ私が嘘を言わないといけないんですか」
「私のことうっとおしいと思ってるから!」
愕然とした表情で振り向いた雪さんと、一瀬さんの会話には私はやっぱり入りづらい。
本当に2,3日で入荷するのか、具体的に聞きたかったのだけど……。
「否定はしませんが、嘘ではありません」
「ちょっとは否定しなさいよ、それにその話し方いい加減に辞めて気持ち悪い」
一瀬さんの躊躇いのない毒舌にも驚くけれど、然してショックを受けるでもなく言い返す雪さんとの空気の方が私にはショックだ。
二人の間に流れる砕けた空気は、一緒にいた時間の長さを感じさせる。
「仕事中は昔からこうでしょう」

