君と花を愛でながら



「えー……っと」


パンフレットのスタンプを見つめながら考える。
どうしよう、暑さでまだぼーっとして頭が働かない。


お願いごと、して欲しいこと?
もしくは欲しいもの。


だらだらと首筋を流れる汗に、じっとしてれば尚更感じる熱気に頭をくらくらさせながら、これだ、と思った。


「……お水」

「水?」

「お水奢ってください」


正直、もう喉もカラカラです。
少し走ったせいもあり、今にもダウン寸前。


そんな私の首筋に、ぴたと冷たいものが触れた。


「えっ?」

「はいお水。向こうの入り口の前に、自販機があって買っといたんだ」

「ありがとうございますっ」


首筋に当てたまま水のペットボトルを受け取って、そのまま暫くじっと目を閉じる。
時間が経ったのか、それほど冷たくはないけれど火照った身体には十分だ。