君と花を愛でながら


走ったのは最初のほんの少しだけで、後は結局のんびりと歩きながら行き止まりになっては引き返し、また別の道を見つけてはそちらへ進む。


上を向けば真っ青な空。
あとは鮮やかな緑と黄色ばかりが目に飛び込んでくる。


平日のせいか人も殆どいなくて、迷路のどこかではしゃぐ子供の声が聞こえるだけだ。


真夏の暑さは、やがてすぐに正常な思考を奪う。
大きな迷路、もう目指す方角もわからなくなってしまった。


まるで、近頃の私の気持ちみたい。


迷って迷って、ふらふらと不安定でどうすればいいかわからない。
だけど目はいつも一人を追っかける。



「はあ、暑……どっちに行けばいいんだろ」



また、分かれ道。
自分が後退してるのか前進してるのかもわからない。


向日葵が太陽に向かって咲いている。
今私が向かう先にいるのは、太陽じゃ、なくて。