君と花を愛でながら

「そうですか?」

「そうでもない?」

「ないですよ」



別に、ちょっと気になってるだけで元気がないことはないもん。


そう思いながら、ハンバーグの最後の一口を口に入れた。


片山さんの、「デートだと思わなくていいから」という言葉に力が抜けたのもあるけれど、反発心のようなものも含まれていたかもしれない。


散々悩んでおきながら、こんなにあっさりと了承の返事をしてしまったのは。



『嫌なら嫌と言えばいい』



突き放されたような気がした、一瀬さんのあの時の言葉や、毎日目の前で感じるアクリル版で囲われた空間に。