「綾があそこでバイトしたいって言った時は、本当に驚いたけど……安心したわ」
「お姉ちゃんが無理矢理オープンキャンパスに引っ張り出してくれたおかげだよ」
「……本当は、もう一度大学を目指してもらおうと思っての荒療治だったんだけどね?」
姉の思惑とは別の目的ではあるけど、私はもう一度外に出るきっかけを得てすごく感謝してる。
だけど、無気力になってしまってた時期を二人は知ってるから今でも心配が拭えないらしい。
だから毎日迎えに来てくれたり、何かと話を聞きだそうとする。
そんな二人に、少しでも安心して欲しくて私はいつもより更に饒舌にバイト先のことを話した。
「男の人しかいないから最初ちょっと怖かったけど、全然! すごくいい人だよ。すっごく暇だから楽だし」
事実、片山さんはなんだかすっごく軽そうだけど優しくて、よく気にかけてくれる。
マスターの一瀬さんも、寡黙な人で笑わないイメージだったから少し気後れしてたけど……多分、悪い人じゃない。
ふっと、今日の別れ際の一瀬さんの笑顔が脳裏に浮かび、それを目にした瞬間よりは少し小さく、鼓動が跳ねた。
そりゃあんな綺麗な男の人に、あんな風に微笑まれたらどきどきもする。しかも、普段殆ど笑わないひとだもの。
「お姉ちゃんが無理矢理オープンキャンパスに引っ張り出してくれたおかげだよ」
「……本当は、もう一度大学を目指してもらおうと思っての荒療治だったんだけどね?」
姉の思惑とは別の目的ではあるけど、私はもう一度外に出るきっかけを得てすごく感謝してる。
だけど、無気力になってしまってた時期を二人は知ってるから今でも心配が拭えないらしい。
だから毎日迎えに来てくれたり、何かと話を聞きだそうとする。
そんな二人に、少しでも安心して欲しくて私はいつもより更に饒舌にバイト先のことを話した。
「男の人しかいないから最初ちょっと怖かったけど、全然! すごくいい人だよ。すっごく暇だから楽だし」
事実、片山さんはなんだかすっごく軽そうだけど優しくて、よく気にかけてくれる。
マスターの一瀬さんも、寡黙な人で笑わないイメージだったから少し気後れしてたけど……多分、悪い人じゃない。
ふっと、今日の別れ際の一瀬さんの笑顔が脳裏に浮かび、それを目にした瞬間よりは少し小さく、鼓動が跳ねた。
そりゃあんな綺麗な男の人に、あんな風に微笑まれたらどきどきもする。しかも、普段殆ど笑わないひとだもの。

