君と花を愛でながら


一瀬さんの言葉が、ストンと胸に落ちて同時に身体の力が抜けた気がした。



「そう、ですよね」



その通りだ、片山さんはちょっとちゃらちゃらしてるけど、優しい人だし私がここに勤め始めた時にずっと気にかけてくれていた。


あの頃には、間違いなく何の下心もなく。



「そうです。私よりずっと周囲をよく見てると思いますよ」



淡々とした声で、簡潔だけど諭すような言葉。


私は急に変わった片山さんの態度に混乱するばっかりで。
大事なものを見失ってた気がする。



「……はい。わかります」



理解は、できる。
でも、なぜか少し、胸が痛くて。


涙が出そうになった。