「B組、か〜…はぁ〜」

「何よ!莉央ずっとそれしか言ってないんだけど…あ!好きな人出来た⁉︎気になる人居たって事⁉︎やったじゃん!!」

「んへ?気になるって言うか…あの図書室で出会った人、B組なんだって」

「行ったら良いじゃん。行こう!B組友達居るから、ね!」

「え?何よ、え、やだやだっ!」

「はいはい〜」


私の事なんか気にせずに、愛は私の腕を掴みB組に着いた。


「あー!柊花(しゅうか)!」

「おー愛、どしたの」

「ここの男子の図書委員て、誰?」

「あ〜!樹の事?」

「げっ、樹て学校1イケメンの⁉︎ちょっ莉央!」

「…へ?」

「へ、じゃないわ!あんた運悪いわね…」


どうやら私が出会ったのは、学校1イケメンと言われている羽佐間樹(はざまたつき)らしい。
少し厄介な人に引っかかったようだ…


「てか、顔見てわからない莉央どうかしてるよ…」

「だって興味ないもん…」

「興味なくても噂で聞くもんなの笑」

「莉央ちゃんは天然で、噂に惑わされない良い子なんだよ〜。愛とは全然違うわね」

「ちょっ!こら!良く言ったら、そうなるかもだけど、私も良い所くらいあるわ!」

「わ、私帰る…」


怖くなってきた。知らなかった自分が。危ない歯車が回り始めちゃう…

もう…いじめられたくない。



「あれ?あの走りが速くて、図書室で寝てた人じゃん。どしたの?」

「あ、へ、あ、あの!B組って聞いて気になったから…」

「あ、そっか。羽佐間樹。樹とか適当に呼んで」


…クール系。うん、モテる典型的な感じの人。髪の毛は茶色で愛によると地毛らしい。


「羽佐間君で…わ、私は相田莉央です!」

「ふは笑
タメで良いって。相田さんね、了解」

「は、はい…」

「またいつでも図書室おいで」



これが初めての君とちゃんど言葉を交わした日でしたーーーーー