「只今〜って誰も居ないか」

私にはお母さんとお父さんそして兄がいる。

けど3人はお兄ちゃんの卒業旅行に私を残して、行っちゃった。

1週間、みたいなんだけどいつもの活気が家に無いだけでとても寂しい。

「そういや、あの男の子名前なんていうんだろ?何年?全然私知らないじゃん。図書委員だけしか分かってない〜…」

そして大好きな家で1番落ち着ける場所、ベットにダイブした。

「気になっちゃうよね〜普通ならないか」

そう考えてるといつの間にか眠りについていた…






「ん〜…え!もう20時⁉︎どんだけ寝たんだよ〜もう嫌になっちゃう、ご飯食べなきゃ」

そう言って重い体を起こして、キッチンに向かった。

「…は、何もないじゃん。お母さん、買ってくれて無いし…今日は外食でいっか」

そしてすぐに用意して、外に出た。

「うわあ〜さむ、風が冷たいな…早く探して中に入ろうっと」

いつも家族と外食する時に、お邪魔するお店に足を運んだ。

「いらっしゃ〜い!…あ、莉央ちゃんじゃないの!久しぶりね、今日お母さん達は?」

「私を放ったらかして、3人で卒業旅行行っちゃいました」

そう言いながら笑ってると

「あら…ならその間、ここに来てご飯食べなさい?今回はお金はいらないわ」

「え、それはダメですよ!」

「良いのよ、莉央ちゃん達はもう家族同然みたいなもんだもの。」

そう言われちゃ断れない…

「ありがとうございます!」

「いいえ〜いつでも言うのよ?」

なんて優しいんだろう…
私の親だったら良いのにな〜
親と同じくらいの歳だから、子どもとか居ないのかな?

「はーい、お待たせ!メニューには無いの、作っちゃったわ♪」

そう嬉しそうに、叔母さんは私に話した。

「良いんですか?大変でしたよね…?」

「だーいじょうぶよ!少し張り切っちゃっただけなの」

そう言いながら笑った。

「じゃあ、頂きます!」

いつも食べてるお母さんの味とそっくりで、間違えるほどだった。
なんて言うの?おふくろの味…?そん感じ!

「ご馳走様でした!あの…叔母さんに子どもとか居ないんですか?」

「ん?ああ、居るわよ。莉央ちゃんと同い年の息子がね。同じ学校だわ、その制服を見てると。けど、今日はまだ帰ってきてないみたいね…」

そう言いながら叔母さんは微笑んだ。
そうだったんだ…誰なんだろう?
見てみたいな…

「また学校で探してみます!」

「すぐ見つかるわ、分かりやすいもの」

「はーい!今日はありがとうございました!」

そう言って私はこの店を後にした…

その息子が誰…とも知らずに