橋上さんがにこやかに挨拶してくれた。
「こ、こんにちは。」
思わず声が上ずる。
それでも冷静を装い、少しずれてベンチに座れるように場所を開ける。
橋上さんは隣に座ると、再び私の絵を覗き込んだ。
「あべのハルカスを描く事もあるんだね。」
「初めて描くんです。」
「上手だね。」
「そんな…。」
余りにも褒められて恥ずかしくなった。
「成宮さんって、家はこの近所なの?」
「ええ、歩いて5分くらいです。」
「そうなんだ。」
「橋上さんは?」
「俺は京都。」
「き、京都!?」
思わず大きな声を上げた。
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