「智君、退院してたんや。」 「うん、3日前やけどね。」 「もしかして…。」 「何や?」 「私に会う為にここに…。」 「そやで。」 「雨降っていたのに?」 「雨が止んでから来たから平気。」 「どうして…。」 「どうしてって、美紀ちゃんは大切な友達やからな。一番に会いたいって思っ…。」 智君が私の腕をタップする。 嬉しくてまた思い切り抱き締めてしまった。 「だ、が、ら、ぐ、ぐるしいって。」 「あ、ゴメン。」