七海も特別出来る訳ではないが、沙綾に比べたら比較的出来るのだろう。 「あたり!!流石私のことよくわかってる」 14歳の時この街に越してきた私は、すぐに近所に住む沙綾と仲良くなった。 それ以来、沙綾とは大親友だ。 「そこうるさいぞー 一嶋、遅刻した上におしゃべりか?」 先生の声が響く。 「すいませーん」 少し気が重かった。