「ちょっと寝坊しちゃった…」 顔に苦笑いを浮かべ、目を逸らす。 「今日来ないかと思った。」 「ごめんごめん。玲緒が遅いんだもん」 沙綾は楽しそうに笑った。 「でも来てくれて良かった。 今日多分数学当たるんだよね」 「教えて欲しいの?」 沙綾は勉強は壊滅的に出来ない。