「ねぇ…怒ってんの?」 「怒ってない」 「怒ってんじゃん」 「……」 結局2人は遅刻。 息を切らして教室に飛び込んだものの、ただ笑いものになっただけだった。 もう返す言葉も見つからず、無視した。 七海の隣の席の沙綾が冷やかしてくる。 「もぅ何やってるの」 顔に笑みを浮かべた彼女は誰から見ても美しい容姿の持ち主である。