秒針の音がやけに響く。 「え、まって、まって、超やばいじゃん 何落ち着いてご飯食べてんの…?!」 「これでも急いでんだよ」 「そういう問題じゃないし!! もうほら、行くよ!!」 玲緒の腕を強く引く。 躓いている事なんて気にも留めない。 ただひたすら、走る、走る…。