「ただいまー」
「ただいまー」


玲緒はカバンを投げ捨て、すぐさまベッドに横になった。


「あー学校ってめんどくせー」


七海も隣のベッドに転がっている。

玲緒と七海は双子で、現在は二人で暮らしている。


「しっかし、なかなか手がかりが掴めねぇ…
やっぱり日本にはいないんじゃね?」


七海がそれに答える。

「そうは言っても…
今の私達ではどうしようもないじゃな
い」