「…よーし、んじゃ解散!
橘はちょっと頼めるかー?」
「!
はい、行きます」
つくづくタイミング…
……あれ、
「俺、なんて話しかけるつもりだったんだ…?」
口をついて出た言葉が、
俺自身を突き飛ばした気がした。
そうだ…
話しかける関係もない。
理由も、ない。
何もなくなったんだ……
みんなは裏切り者だと思ってるし、
そもそも向こうから離れた形。
幹部はともかく下っ端は
裏切られたとかの怒りとか喪失感の方が大きいみたいだし…
幹部も、そうだ。
違和感感じてても
そんなの自分がまだ信じたいと思ってるからだろうって。
そう思うだろ。
俺は、癖があったから。
俺には、それを見つける目があったから
まだどうにか自分よがりじゃないって思えてるだけ…
他のやつらは何も確証なんてなくて
ただただ自分の気持ちでしかない。
そんなの…
そんなの、信じてる方が馬鹿らしいって、思うだろ…

