桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)

卓也side




あんまり寝れなくて、
気まずいような空気のまま、
なんとなく学校に。


登校して
みんながパラパラと各教室に別れていく間も
いつもみたいな明るい空気はない。



「は〜…」

大きくため息をついた。






五人の先頭に立って教室のドアをスライドさせる。


「おっはよ〜!」

誰に言うともなくそう声をあげれば
男女の共に返事が来る。

笑顔を貼り付けて、
群がる女をあしらいながら自分の席へ。


チラリと見れば後ろの四人も
それなりに対応しててホッとする。


「ね、卓也くん
今日ウチらと遊び行こうよぉ〜」

あちこちから聞こえる猫なで声の誘いに
心の中で唾を吐いて
眉を下げるように表情を作る。




「ごめーん!
今日俺用事あるんだよね〜…」

申し訳なさそうに両手を合わせて
座った目線から立ってるそいつに上目遣い。

「そっかぁ〜…
全然大丈夫!今度遊ぼうねぇ」

少し頬を染めたその姿を見ても
何一つ感じない心に苦笑した。




俺を動かせるのは、
…俺らを動かせるのは、アイツだけ。

日和だけなんだ。