「泣いてる暇があるならちゃんとしなさい!!」
そう言って私を持ち上げたお母さんは
私を部屋の外に放りだして
自分は部屋に戻ってしまった。
床にぶつけた腕をさすりながら
自分の部屋に戻って、
くしゃくしゃになった紙を見つめる。
コンコン、
「日和?」
ドアの叩かれる音と、お兄ちゃんの声。
返事もしないでいると
ドアの開く音がして
お兄ちゃんが入ってきた。
「どーした…お、すげーじゃん!」
「へ…?」
びっくりして真上に顔を上げる。
「100点、100点、100点、98点!
ほぼ満点じゃん!
これ、クラス一位だっただろ?」
ぐしゃぐしゃと私の髪をかき回しながら
そう言って嬉しそうに笑うお兄ちゃんの顔があった。
「できないひよりはいらない子なの…」
俯いてそう言えば、
ぐしゃぐしゃが止まる。
「……そんなことないぞ!
俺が1年の時こんなに出来なかったからな~
日和はすごい!」
そう言ってまたぐしゃぐしゃするお兄ちゃん
「ほんと……?」
顔を上げて
お兄ちゃんの方に振り向く。
「おう!
…よし、じゃあ次わかんなかったら
お兄ちゃんに聞きに来い!」
そう言って差し出された小指に
そっと小指を絡めた。

