桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)




















「ただいま!」

赤い、まだ体には大きいランドセルを背負って
玄関を開ける。



靴を脱いで、
手を洗って、
部屋にランドセルを置いて、
お母さんの部屋にランドセルから取り出したものを持って行く。




「おかあさん!」


「日和、おかえりなさい。
どうだったの?」

近寄った私からすぐさまその紙達を取り、見る。



「あのね、
ゆみちゃんと、れなちゃんと
見せっこしたんだけどね、」

二人より丸がおおかったんだよ。


そう、言おうとした時。


「どうしてこんなことも出来ないの!?
分からないの!?」


パンッとテストを叩いたお母さんか
私を睨みつける。


「ご、ごめんなさい…」


「勉強してないからこうなるのよ?
今からこんなんでどうするの!!」


高揚していた気持ちがしぼんでいく。



「将来落ちこぼれるよ!?
出来ない子はうちに要らないの!!」



そうだ、
あれじゃあだめなんだ。

日和はできない子なんだ。



「出来ない子は要らないのよ!」

繰り返すお母さんの足にくっつく。


「ごめんなさい、ごめんなさいおかあさん
こんどはぜったいちゃんとやるから
日和のことすてないで!
いらない子にしないで!
ちゃんとべんきょうするから!!」


すてられちゃう。

ひよりがわるいこだとお母さんがかなしくなって
すてられちゃうんだ