次の日から、
俺たちはみんなのうわさや、
橘さんの行動を
調べて見ることにした。


幸い、
俺達は全員
橘さんと同じクラスだった。

「なぁ~
橘さん遅くね~?」

卓也が待ちくたびれたように
そう言った。

みんな無言だが、
そう思っていることがわかる。



どうしたんだ...?

今日は日直とかでも
ないはずなのに...

「あ!
私、今日日直だった!
どうしよ?」


目の前で
そう言ってるやつが
いるんだから、
間違いないだろう。


俺たちの周りには
ギャーギャー言ってる女どもがいるが、
完全無視をしている。


ガララ...


橘さん、来た!
何か手に持っている。

なんだ?


「あの...」

「何よ」

さっきの日直の女に話しかけた。

「これ。
職員室の扉、
閉まる時間だったから。」

そう言って渡したのは、
日直が朝取りに行く、
学級日誌と大量のプリントだった。