桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)





落ち着かせるように声を掛けながら
卓也が日和へと手を伸ばす。



苦しげに息の音をさせながら、
涙を流しながらその手から逃れようと
身を縮こませて声を出す。




っ……どうして

どうしてこんなにも
恐怖を抱かせてしまうんだ……っ





その場にいた全員が怯んだ。

でも……




「っ……日和、大丈夫」


そう言いながら日和の過呼吸を抑えようと
少しずつ近づく卓也。



「涼、水……!」


「袋持ってきた、これでいいか?」


下から戻ってきた圭斗から袋を受け取る。

「日和、ゆっくり……」



「あ〜っ……
ホントは使わない方がいいんだけど……
涼、袋貸して」


「っおう」

受け取ったばかりの袋を手渡す。