桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)


口元近くに何がが持ってこられる





こわい、はなして

くるしい、くる、しい




「ゆっくり、ゆっくり……
吸ってー……吐いてー……」



こわい、こわ……

「大丈夫だよ
落ち着いて。
吸ってー……吐いてー……」



だ、れ……?


「大丈夫。大丈夫。
俺がいるよ、ここは安全だから
大丈夫。大丈夫……」

「すっ……は……!」


「吸ってー……吐いてー……
吸ってー……吐いてー……」


「っ、っ……!!」


苦しい……っ



口元の何かが外される


「大丈夫。
ゆっくり……ゆっくり」

「ぅっく、は……」




ギュッ……


「っ!?」


視界が少し暗くなった。








柔らかい、何か。

「っ……!」


生暖かい何かが口の中に入ってくる。



息、できないっ……!


足をばたつかせたつもりだったのに
少し動いただけだった。


必死に喉を動かして飲み込む。

ツゥッと口から喉に水が伝う。









…卓、也……?





「っは……ぁ……」



真っ正面から回された腕が離れて
涙の向こうに卓也の顔がうっすら見えた。



「よし……大丈夫だね
頑張った……」

ポン、と頭の上に卓也の手がのった。