飛鳥が助手席に、
俺が日和の隣に座る。
車にあったタオルケットを
日和のひざにかけた。
まだ手を震わせている日和。
どれほどの恐怖が日和を襲ったのだろう。
守るって言ったのに、守れなかった……
「…………」
「っ……ぁ…………」
何かの声を発した。
「「?」」
「っこ、わ...かった……!」
「「っ!!」」
助けに来てから初めて聞いた、日和の声は
弱々しくて、少し震えていて
どうして守ってやれなかったんだろうって
強く思った。
「カッター、向けられて。
上、乗られて…………抵抗でき、なくて」
「ごめん。ごめんな、守れなくて
もう大丈夫だから……」
「っ…………」
フッと少しだけ、
体の力を抜いたように見えた。

