宏明side
涼が高倉に殴りかかっていく。
それとほぼ同時に
日和の横に膝をついた。
「……日和」
そっと手を伸ばすと
「っ!」
ビクッと体が揺れて手を避けるように
日和の体が動いた。
服ボロボロで、いろんなとこに切れ込み入ってて、ワイシャツのボタンも
上の方は引きちぎられてる。
何があったのか
最悪の展開が頭の中に広がる
恐怖
俺にも、恐怖を感じてるんだ……
悔しさ。怒り。後悔。
「ごめんな……」
「飛鳥、日和の避難場所……」
「わかった。」
飛鳥に外へ行ってもらい、
日和に向き直る。
卓也と圭斗は舞台近くの奴らを
怒りに任せて叩き潰していた。
「日和、俺はお前に危害を加えない。」
特攻服のジャンパーを脱ぐ。
「今からこれをお前の肩に被せる。
そのままでもいいし、
着れるなら来てもらっていい。」
日和の肩にジャンパーを被せた。
ゆっくり、ゆっくり
震える手でジャンパーをきて
ボタンを閉めた。
スカートも何ヶ所か切れ込み入ってるけど
さっきの格好よかはマシだな……
ひとつひとつ、
これからする動作をいって、
恐怖を感じないように…………

