シン、として、
幹部室から出てきた俺を見上げながらも
耳は音に集中しているみんな。
『バシッ』
『ゴッ』
何かを殴る音。
……日和を人質に、圭斗を殴る音。
少なくとも、二人以上いること。
それが何を意味するのか、
理解できないヤツらじゃない。
「情報、こっち来い。ハッキングだ。
ほかのヤツら、これ聞きながら大体の状況察しろ。
んで残りはわかるよな」
戦闘になる。
それを意味することだ。
いないメンバーの招集、
情報伝達、
ルート、風獣の居場所の確認。
やることはたくさんある。
グッと顎を引いた奴らを横目に
机にパソコンをおいて開く。
「今すぐ学校周辺のカメラハッキングして
各自のパソコンに録画。
なんかあったらスクリーンに写せ」
そして俺は日和の位置情報に取り掛かる。
携帯は……電波拾って位置情報確認だな
『日和を……返せ……!!!!』
圭斗の声。
その声に
どれだけの気持ちが乗っているか。
倉庫内でも悔しげに唇を噛むやつらがいる。
全員の想いを代弁した言葉。

