一刻を争う。
説明なんてしてられるか
幹部室に引っ込んで、問いかけて来る
卓也や宏明の声を無視して
パソコンを叩いた。
『動くな』
パソコンから聞こえる声に
幹部室内も一瞬動きが停止する。
最大音量に設定して
パソコンから手を離した。
「圭斗と電話が繋がったままだ。
こっちの音は聞こえないが、
向こうはスピーカーと同じくらいの
集音に変えた。」
『動いたら
大事な大事な、オヒメサマが傷つくぜ?』
圭斗の声と男の声が聞こえる
声から想像できるのは、悪い状況のみ。
「下のヤツらを
何人か行かせるように頼んだ。
どうする」
『手出すなよ?』

