『まぁ気をつけろよ
いつ来てもおかしくないんだから』
「あぁ。
なんか妙に静かだもんな〜」
『嵐の前の静けさ、っていうだろ
警戒しとかねーと』
「わかってるって」
勉強系のこと口に出すなよ……
『んじゃあ、』
パンッ
廊下に響く、乾いた感じの音に振り返る。
「っ日和!?」
口をふさがれてる日和が
目に入ってスマホを落とす。
飛鳥の声が聞こえた気がする。
恐怖で強ばった日和の顔を見て
理性も考えも吹っ飛んだ
その手で日和に触れんじゃねぇよ
日和をそんな顔にさせてんじゃねえよ
「くっそ、テメェ!!!」
それ、うちの制服だろ
ふざけんなよ……!!
数人の男が出てきて、
俺を囲む。
日和の口元に当てられた布。
あの日の涼と卓也の話が蘇る。
薬……!
日和を掴んでるヤツが
奥でひとりに指示を出した
車だ……?
やらせてたまるか!!!
「ふざけてんじゃねえぞ
日和を離せ!!!」
俺を囲んでた中で
一番近くにいたやつを殴った

