桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)

靴を履いて、
校舎から出る。


ふわり、と風が吹いた。

今日は午前授業だったから
みんな11時には帰れたのに、
もう、12時近くになっていた。


「ゆっくり帰ろう...」

帰っても何もすることがない。
家にはだれもいないし。


『春』を
見ながら帰ろう....

学校の門までの道を歩いていく



ブワァッ

少し強めに風が吹いた。

桜の木が揺れた。


「桜.....」

心配になって見上げた先には
膨らみかけている蕾。

例年より遅くて、
まだ咲くのに時間がかかりそうだった。








桜は、いつも私の近くにあった。

どんな時も。


あの時も、桜が咲いていた。


咲いていると、
本当に綺麗な桜。

「頑張ってね」

寒いのは、後少しだよ。



散る時まで綺麗な桜だけど、
散ってしまうと
見向きもされなくなってしまう。

「...
まだ咲かない方が...
君たちにはいいのかもしれないね...」

はっとして歩き出す。

学校を出て、
近くの公園に向かった。




にゃー

にゃあー







公園前の道路に、猫がいた。