桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)

卓也side


「絶対安静で
全治約二週間な。
骨折とかはなかったけど
全身打撲やら擦り傷やら酷いから。

精神的にも体力的にも
限界だったんだろ。
目の下にクマできてるし、
痛みで寝れてなかったかもしれねぇから
すぐに起きるとは限らないからな」



約30分前の春樹さんの言葉。


手当てを終えた
春樹さんと絵里さんは、
病院へと戻って行った。


「日和...」

宏明の声が聞こえた。





カサ...カサカサ...

日和の周りに集まっている俺らの後ろで、
机に小さい紙を広げて
何かをしている飛鳥。

「飛鳥...?」


「っ俺は、情報担当だ。
...できること、これくらいなんだよ...」

苦しそうに、
でも、しっかり意思を持った声で
そう言った飛鳥。





あぁ。
やっぱり飛鳥も苦しいんだ。

冷静に春樹さんからの指示を下に送っていたけど、
そんなことないんだ。

冷静でいるために、頑張ってんだ。






いつも冷静で、
的確な指示を出してくれる飛鳥でも
いつもどうりになるのに必死なんだ。


そう感じてなんか
胸の奥が締め付けられた。