「ッ日和は!?」
下のやつらに説明してから
幹部室に入った。
声を押さえながらも
そう言って
寝かされた日和に近づく。
「...わかんねぇ。
...春樹さん、呼んだから」
涼が日和を見たままぼそりと言った
先代幹部の河野春樹さん。
医者として
働いているから
万が一の時には頼っていた。
「...そうか」
何も言えない。
イヤな空気が空間を支配した。
「「「「ちわーーす!」」」」
いつもより元気のない、
重苦しい感じのあいさつが聞こえた。
「っ春樹さん...!」
今頼れるのは、春樹さんしかいない。
頭の中にそんな思いが浮かんで、
春樹さんを迎えに幹部室を出た。