桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)

通りかかったんだよね、

そう言って笑っている東野君を見て、
噂と同じ人だと感じた。


「そうなんだ。
今のは私が悪かったから。」


...お礼が言えなかった。



私は、
誰にもかかわっちゃいけない。

関わらない方がいい。


助けてくれたのに....
冷たく当たってしまう。

「....そうかな?」

「っ...
代表なんでしよ?
早く行ったら?」

「...うん。
じゃあね、橘さん!」

そう言って体育館に
歩いて行った東野君。


人みたいな感情は、
もう捨てた。

誰かが近くに居ることはないんだ。


床に落ちたかばんを拾い、
クラスを確かめてから
自分のクラスへ向かった。