朝。
登校してくると、水色の空が見えた。
「晴れたなぁ...」
春一番は、今日にも吹くようで。
いつ散ってもおかしくない
満開の桜を見て、悲しくなった。
ガララ...
教室へはいって席につく。
窓際のその席からは、
蒼い空と、桜が見えた。
「...」
桜が8分咲きになった時の頃だっただろか。
倉庫で、
龍桜のみんなに桜の話を
したことがあった。
『桜ってね、
夢見草って言う別名があるんだ。
夢を見ているように
見えるからなんだって。
...でもね。
桜は、いつも下を向いて咲いているの。
ひたむきに、おしとやかにね。
綺麗な花を咲かせて、
人の別れと出会いに立ち会って、
春の風に吹かれて
一か月もたたずに散っていくの。』
みんなが、
笑わずに私の話を聞いてくれていた...

