春の暖かな木漏れ日がカーテンの隙間から部屋にさし込む。


小鳥のさえずりが聞こえてくる。


そんな中、私は気持ちよく目を覚ま…


覚まさない。



めざまし時計のアラームが鳴り響く中でもぐーすかと眠っていた。



やっとの事で目を覚ました時間はなんと8時ピッタリ。



始業式が始まるのは8時30分…


私の家から学校まで20分…


準備時間、10分…


私の顔はサーッと血の気が引き、青くなっていく。


「やば…今日遅れたら生徒指導室行きになるじゃん!」


私はベッドから飛び起きて急いで制服に着替える。


「髪の毛は…学校でやるか」


ヘアゴムを手首に付けて、鞄を持って部屋を出る。

階段をかけ降りて、キッチンに入る。


「あぁ、お母さん夜勤だからまだ帰ってないのか」

私のお母さんは看護師をやっていていつも帰りが遅い。


取り敢えず食パンを1枚くわえて家を飛び出る。



(コレ、曲がり角まがったらイケメン君とぶつかって~とかなるやつかな…)


そんなことを期待してもいたがやはりそんな展開、あるわけない。



全力で走って学校到着。