こんなはずじゃなかった

でもやっぱり、考える事は1つだけ。

私は…


幸せを望んではダメですか?


幸せになりたい一心で
あの家を抜け出して、ここまで来た

やっぱりダメなんだね…

だれか… 助けて…

心の中では限界なんてとっくのとっくに
来ていた。

いつしか声も出なくなった。

ううん、喋るのを拒否する様になった。


意味もなくトボトボと歩いて、
22時だというのに、交通量の減る事を知らない
交差点へとやってきた