不思議に思いながらも、私は生徒会室に恐る恐る足を踏み入れる。 未だに馴れないこの状況。少しみんなと離れた場所にある私の定位置に腰掛けると、会長に聞きたいことがあるんだと思い出して、口を開こうとした瞬間。 「早速で悪いけど、資料室に行ってこの資料取ってきてくれないか?」 会長からタイミング良く頼まれ事をされてしまった。 「…今すぐですか?」 「今すぐだ。」 有無を言わさず返ってくる言葉。 ……ここは会長に従おう! 番号が書かれた紙を受け取ると、私は生徒会室を後にした。 .