休み時間になると、教室前の廊下は人で溢れかえっていた。 それはもう、教室から逃げることができないくらいに… ヒソヒソと話し声が聞こえてきて、その視線はもちろん私に注がれていて、色々言われているんだなあとだいたいは想像できた。 心は私に聞こえないように気を紛らわせようとたくさん話しかけてきた。 それでも勝手に耳に入ってきてしまう。 「有り得ないっ」 「一般人のくせに、生徒会の人たちに近づくなんて―」 「いい迷惑よね」 .