予鈴が鳴ったので私たちは屋上を後にした。 「あっ…」 「どうしたの?」 いきなり立ち止まった心に首を傾げた。 「美月…。あの子の言ったことは気にしなくていいからね。」 美月…? ああ、 「あの学食の時の人…?」 そう言えば、学食で嫌なこと言われたんだっけ…? ……そんなことすっかり忘れていた。 .