「ねえフキ、また明日も来れるかな?」

「…うん」

「返事は…明日でもいい?」

「…わかった。待ってるね」


苳がそう言うと、


翠は眉尻を下げて少し微笑んだ。


「今日と同じ時間にここに。いい?」

「うん。」


翠は苳の顔を見ると


そのまま優しく苳を抱きしめた。


苳もそれに応えるように


翠の体に手を回すと


なぜか瞳からは涙が溢れた。