その時ふと圭吾が思い立ったように言った。
「なぁ、『願いの本』って知ってるか?」
圭吾の口から聞いたこともない、変な言葉が出てきた。
「何だよ、それ」
「噂で聞いた話なんだけどさ、この世の中に『願いの本』と言う名前の本があって1ページに願いを大きく書くとその願いは叶うんだって」
そこまで言って圭吾は話すのをやめる。
何か決めポーズでもしているつもりなのかずっと人差し指を上に向けたまま俺の顔を見つめている。
「それで、続きは?」
圭吾に聞いた。
そしたら何故か圭吾はバツの悪そうな顔をして言った。
「俺、ここまでしか知らないんだよ。噂がこれぐらいでしか出回ってなくて……でもさもう一個、もう一個たけ聞いたよ」
必死に圭吾は俺に向かって叫ぶ。
別にそんな声出さなくても聞こえているのに。
「なぁ、『願いの本』って知ってるか?」
圭吾の口から聞いたこともない、変な言葉が出てきた。
「何だよ、それ」
「噂で聞いた話なんだけどさ、この世の中に『願いの本』と言う名前の本があって1ページに願いを大きく書くとその願いは叶うんだって」
そこまで言って圭吾は話すのをやめる。
何か決めポーズでもしているつもりなのかずっと人差し指を上に向けたまま俺の顔を見つめている。
「それで、続きは?」
圭吾に聞いた。
そしたら何故か圭吾はバツの悪そうな顔をして言った。
「俺、ここまでしか知らないんだよ。噂がこれぐらいでしか出回ってなくて……でもさもう一個、もう一個たけ聞いたよ」
必死に圭吾は俺に向かって叫ぶ。
別にそんな声出さなくても聞こえているのに。



